Spring Fishing 2025
- Master Fishcamp
- 5 日前
- 読了時間: 4分
今シーズンの春のアメマス・フィッシングもほぼ終了。
今年も道南から道東、オホーツクまで広くカバーするべく、あちこちでサオを出しました。
雪解けによる増水、雪代は、天候が安定して徐々に温暖になることで、
長い期間釣りが可能になりますが、今年は4月の頭からこの時期にしては珍しく
雨が多く、ぐずついたた天候が多いシーズンになりました。

3月後半から4月にかけての雨は、山間部の雪解けを一気に進めますので、道央・道南地方では数十㎝から1mも水位が上がります。ガイドが入っていると、当時まで一日に何度もウェブ上の水位計をチェックして、どの川、どのエリアなら釣りになるか、日程・行程を計算しなければなりません。もちろん、使うタックル、特にラインの選択、フライの選択も考慮していく必要がありますね。

川でのこの釣りの場合、私がゲストに勧めているのは、サイエンティフィック・アングラーズ社(以下SA)のアトランティックサーモン・ショート。ロッドが現代的な、13ft以下でファーストアクション気味であれば、ライン指定通りの重さが適合します。
ガイド・ワークショップでは、ゲストのサオを振らせてもらい、重めか軽めか、狙いのフィールドによって、シンキングリーダーが必要か否か、フライの重さはどれほどまでが適切か、ご希望があればご指南させていただきますが(僭越ながら)、川でのキャストは湖(クリな水でスレたトラウトのフィールド)ほど繊細ではないですので、流れと魚に合わせたシンクレートを用意することをお願いしています。
6~8番のロッドであれば、手前のラインをお貸ししてますのでそれで適合のウェイトを探していただけます。

今月発売中のNorthAnglers誌の連載では、シングルハンドによるスイングの釣りをレポートしましたが、ここでもラインは、アトランティックサーモンをご紹介させていただきました。水面を使ったスペイ系のキャストでは、バランスの崩れやすいシンクティップを追加するよりも、簡単に飛ばせてターンオーバーをさせられ、しかも容易に魚の泳層を探索できる、フルシンク系のラインがおすすめです。
ちなみに今月から始めた「Fly Fishing "New"Basics」ではコンセプトを変えました。ここしばらくフライフィッシングの敷居が高いと思われてなかなか参入できない、ビギナーの方向けに、リーズナブル(必要以上にお金をかけないことには理由がある)をコンセプトに、基礎編を展開していきます。5月の季節に合わせて、濁りのない川での、気軽にできるシングルハンドロッドによるスイングの釣り。夏場に使う9ft5番ロッドで可能な釣りを紹介しています。もちろん不便はありますが、それでも釣りは可能、魚も釣れる。WF-Fラインでも可能だし、追加するなら、湖でも使えるアトランティック・サーモンをという話でした。
お金をかけないことに、一部のショップや一部のメーカーは異論があるやもしれませんが、まずは初心者の方々を増やして、様々なジャンルに巻き込んでいきましょうという意図でもあります。あしからず。自分たちの最初の頃もそうだったでしょ?という初心忘れべからずの精神も。
以上、余談でした。

恒例の道東のアメマス釣行では、自分にもゲストにも数尾ずつ、平均サイズばかりでしたが、ロッドを揺らして生命感あるファイトで楽しませてくれました。道東アメマス旅では、ちょっとばかり美味しいものを食べられて、温泉につかって、そんな釣り旅が嬉しい季節もであります。

晩秋も調子のよかったポイントでは釣り人も一人しかおらず、のんびりとアメマスの居場所を探しながらスイングとリトリーブで魚を探しました。

全体的には、今シーズンはガイド日と雪代の増加とが重なる日が多く、さほど恵まれた釣果にはなりませんでしたが、めげずに来年もトライ、予約してくれるゲストもおり、ありがたい限りです。来年も毎日のようにポイントを確保して、万全で挑みたいと思います。
すこしずつ外国人にも人気が出てきました。日本の北海道の天然のアメマスが釣れるとなると、親子でご参加したいというメールも来ます。穏やかな日ならいいですが、お子様には増水時には危険が伴うので、キャンセルをお勧めして(もちろん無料)、またの機会にということにしてもらうこともあります。成人の方なら、50㎝前後の増減なら川もポイントを選べるので対応できます。
お勧めは3月15日~4月の最初の週まで。道東旅では4月初旬~GW前までです。ワークショップの年間プログラムが利用が可能で、格安でガイドができるようになっています。ぜひご検討してみてください。ご予約はガイドのように可能です。
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